2013.02.07 (木)  『 “終活”はじめましょうか 』

稚内教会作・『天国への旅立ちの備え』の表紙です
稚内教会作・『天国への旅立ちの備え』の表紙です

“就活”。これは10年か15年くらいの間に、あっというに国語事典に収められるようになった言葉ではないかと思います。

 

パソコンにインストールされている『広辞苑』(2008年版)を見ますと、「就職活動の略。卒業をひかえた学生などが、就職のために、会社を訪問したり情報を集めたりすること。」と書かれています。ほかの幾つかの国語事典にも、もはや「就活」は当たり前のように納められています。

 

ところで、タイトルにあげた「終活」はどうでしょう。わたし(牧師の森です)の使っている日本製の変換ソフトでは、「終活」も一応出てきます。しかしまだ、一般の国語事典には収められていないようです。

 

念のためにWeb上で検索が出来る、「kotobank(コトバンク)」という用語辞典サービスを見ました(講談社、小学館などの辞書や朝日新聞、朝日新聞出版が協力運営)。そこでは、以下のように出てきました。

 

【以下、引用】
残りの人生をよりよく生きるため、葬儀や墓、遺言や遺産相続などを元気なうちに考えて準備する。3年前に週刊誌が使った造語。映画「エンディングノート」で一躍話題に。総務省や厚生労働省の調査によると、今年4月現在、65歳以上の人口は3千万人を超え、日本の総人口の23.7%。その半数以上が高齢者だけで暮らしている。「終活の第一人者」と呼ばれる家族葬専門葬儀社(奈良県)の寺尾俊一社長は「孤立死は年間3万人を超え、縁が希薄になった今の社会だからこそ、はやるのだと思う」と話す。( 2012-10-21 朝日新聞 朝刊 横浜 1地方 ) 【引用終わり】

 

今回の写真にありますのは、稚内教会で、そう遠くない時期に正式に使用し始める予定の『天国への 旅立ちの備え』という冊子型の書面です。カメラでは、一枚目の表紙だけを撮影しました。形は違っても、各地のキリスト教会では、ずいぶん前からこれと同じ趣旨のものが作られているのではないかと思います。

 

稚内教会でも10数年前に作られていたようですが、このたび、新しい形で作り直しました。2月3日(日)に週報に説明を記し、皆さんに配布しました。希望する方に記入・提出をして頂こう、というもので、無理は決してなさいませんように、と念入りに記しています。2月17日(日)の〈教会懇談会〉のひとつの話題として意見交換をして、もう少し、内容を整えていく予定です。

 

本当に偶然ですが、2月5日(火)の朝日新聞の文化面に《終活の相談「お寺に来て」》という見出しで記事が出ていました。

 

そこでは、終活への関心が高まるなか、お坊さんたちの間に、僧侶としての働き、その存在感が薄くなっている危機感があるということ。そして、形骸化した葬式仏教から抜け出し、死と向き合う過程で、良き人生を全うする手助けをということから「終活」を通じて、宗教本来の役割を取り戻す契機ともとらえられている、と紹介されています。

 

さらに、そこでは、長野県上田市の長昌寺住職:田口誠道さんがインタビューに答えて、「長い歴史のなかで死を真正面から受け止め、答えを出してきた仏教の教えは、相談者に心の救いを与えられる。寺院こそが『終活カウンセラー』の役割を積極的に果たすべきだ」と語っておられます。

 

田口さんの言われている「仏教」「寺院」という言葉は、「キリスト教」「教会」にそっくり置き換えも可能な事柄であることは明らかだろうと思います。

さらに、京都市山科区の大立寺が、檀家に手作りのエンディングノートを配布しホームページに公開している、と記されていました。その大立寺住職:今井利幸さんは言います。「死の準備を整えることで、安心して、より善く生きられる。その手助けは、寺の役割です」と。

 

ここでも「寺」は「教会」と言い換えて受けとめるべきかなぁと感じるのです。

稚内教会も日本の最北の小さな町の教会として、この地に暮らす信徒さんに限らず、少しでも、その周辺で共に生きる方々に寄り添う役割を果たして行くことが出来れば幸いです。まだ、ホームページに全部を公開するには至りませんが、なすべき“つとめ”をみんなで深めてゆきたいと願うのです。

 

ちなみに、“つとめ”は、色んな漢字が当てはまります。「務め」「努め」「勤め」「勉め」「力め」。いずれの文字も、たいせつなニュアンスがあるなと感じます。

 

そして、わたしたちの冊子の表題に「天国への旅立ち」とあるように、キリスト教的な考え方からすると、エンディング(終わり)でありつつ、「departure 」「start on a journey 」であることを、キリスト教会では明確に語っていく必要がありそうです。

 

もっとも、仏教もキリスト教もないのです。ほんとうに、死というものは、誰もがいつか迎えることになっている生涯のつとめなのですから。

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