稚内教会が生まれて62年目を祝う礼拝。
札幌からの講師をお招きして、「高齢期を豊かに ~神に祝された群れとして生きる」を掲げ、恵老の日と兼ねて祝いました。
お招きしたのは、有名なセンセイではありません。稚内教会に直接ご縁のある方でもありません。でも、集ったみんなが、とても満足した日曜日だったはずです(牧師のもりの“推測”です)。
お迎えしたのは、ひとりの信徒さんでした。後藤学さんです。後藤さんは、札幌の高齢者福祉施設での責任あるお仕事に仕えておられる方です。
わたしは後藤学さんが聖書のお話をされるのを聴いたことがあったわけではありません。でも、初めてお目にかかって、奥さまも一緒にお祈りしたときに、わかりました。本物だと。
日本キリスト教団札幌北部教会で毎朝6時からおこなわれている早天祈祷会の何十年来のメンバーだとお話ししてくれました。そのことも何も知りませんでした。
後藤さんにとって、偉ぶってとかではなく、それを抜きにして自分は生きていくことが考えられないことを素直に語られたのでした。
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限られた礼拝の中の時間でしたが、今思い起こしても、すごいなぁと感動することがあります。
後藤さん、あまり知られていない曲なのですが(と言うよりも、ただ単に、わたしたちがたまたま歌っていない分野の曲だったのですが)、お話の最後の方で、講壇でひとりで賛美されました。ワーシップソングと呼ばれる部類の賛美歌だと思います。
音楽大学で鍛えたとか、聖歌隊で歌い続けたとかいうことではなく、後藤さんは、本当に純粋に、神を賛美し、祈りつつ、感謝の歌を捧げられたのです。
音楽的な賜物があって歌うことに自信があるから歌うというのではなく、こうせずには居られません、という信仰の祈りの歌を捧げられました。
わたしにとって、これは初めての経験です。ですので、後になって、どーんと響いてきています。たぶん、稚内教会で礼拝を共にした皆さんもそうではないかと。
調べて見たら、『リビングプレイズ』の曲のようです。
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○リビングプレイズ131番
1 感謝します 試みにあわせ きたえたもう 主の導きを
感謝します 苦しみの中に そだてたもう 主の御心を
※しかし願う道が 閉ざされた時は
目の前が 暗くなりました
どんな時でも あなたの約束を
忘れないものとしてください
2 感謝します 悲しみの時に 共に泣きたもう 主の愛を
感謝します こぼれる涙を ぬぐいたもう 主の憐れみを
※折り返し
3 感謝します 試みに耐える 力をくださる み恵みを
感謝します 全ての事を 最善となしたもう 御心を
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賛美することの意味を、あらためて、考えさせられる時となりました。それが主題だったのではありませんが、それで良かったと感じています。
詩編102:19に【後の世代のために このことは書きしるさなければならない。『主を賛美するために民は創造された』】とある通りですから。
賛美歌は祈りだ、と頭の中では理解し、そう思っていました。しかし、本当に間違いなくそうだ、と知ることが出来た創立62周年の記念礼拝でした。
高齢者祝福・恵老の日はどうなったか。もちろん、祝い、歌い、祈りました。一切を主が顧みてくださり、導いて下さった結果の日曜日だったと信じております。
後藤さんには、日頃の労と稚内での働きに対する神さまからのご褒美が準備されていました。土曜日から日曜日にかけての宗谷地方、素晴らしい秋の爽やかな天候でした。
利尻・礼文を美しくみることが出来ただけでなく、わたくしも初めて見たのですが、サハリン(昔の樺太)も宗谷丘陵から本当に見事にバッチリと観ることが出来ました。ホームページ内の「写真館」に何枚か後藤学さんのおくつろぎのお姿もUPしておきます(笑)end
※礼拝の様子は、ホームページの「礼拝中継」でご覧頂くことも出来ます。
また、説教ブログ「稚内教会礼拝メッセージ 最北の町・稚内からあなたに福音を」(http://www.voiceblog.jp/mikotoba/)で聞くことが出来ますので、ひょろしければ、どうぞ気軽にお立ち寄り下さい。